ビジネスリーダーを輩出する教育システム
カリキュラムの構成と特徴
教育プログラム編成の基本的な考え方
基礎科目
経営戦略、マーケティング、人材マネジメントといった経営学の基礎を学びます。「使える」経営学を身につけるため、講義形式に加え、ディスカッションを多く取り入れ、自ら考える力を培います。
応用科目
〈起業する〉、〈イノベーションを起こす〉、〈事業を承継・発展する〉、〈マネジメント力を高める〉を実現するために基礎科目をさらに深め、広げ、応用できる能力を高めます。さまざまな角度から応用力を鍛えるためグループワークを積極的に取り入れます。
専門科目
〈地域資源マネジメント〉、〈ヘルスケアマネジメント〉、〈コモンズマネジメント〉の3つの先端分野に加え、社会のスピードにあわせアドホックに〈特別テーマ〉を設定します。多様性を活かしながら単体の企業だけでなく、地域、コミュニティとともに総体としての価値を持続的に高めていくマネジメント能力を養成していきます。
地域資源マネジメント
農林水産業を含む地域の自然資源のマネジメント
ヘルスケアマネジメント
人々の多様なニーズに応えた持続的な医療介護保障のマネジメント
コモンズマネジメント
ネットを含めた共有の場<コモンズ>のマネジメント
特別テーマ
専門的かつ先端的なビジネスやマネジメントを極めるための時代を捉えたテーマ
実践科目
ビジネスを具現化する力や、やり抜く力など、事業創造ができる能力を高めていきます。ビジネスプランを作成し、その実効性を検証します。企業・団体等とも協力、連携して実施していきます。
授業科目一覧
4つの科目区分を設定し、実践的な教育を展開
令和6年度カリキュラム
※◆赤枠は必修科目 ※◇青枠は選択必修科目
科目名をクリック(タッチ)すると科目概要を閲覧できます。(太字の科目のみ)
カテゴリー | 科目名 |
基礎科目(15科目) |
マーケティング演習①
中四国経済①
ファイナンスA①
企業法務①
組織マネジメントとコンプライアンス①
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応用科目(15科目) |
マーケティングリサーチ演習①
マーケティングB①
ファイナンスB①
SME事業経営演習①
戦略法務①
上場とコーポレートガバナンス①
戦略としての社会システムデザイン②
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専門科目(27科目) |
地域資源マネジメント
地域ブランド戦略①
アジアのSMOマネジメント①
アジアの環境ビジネス創造①
デザインマネジメント①
地域事業開発演習 ②
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ヘルスケアマネジメント
ヘルスケア情報のマネジメント①
ヘルスケアシステム①
ヘルスケアマネジメント(医療)①
ヘルスケアマネジメント(介護・福祉)①
医療介護のイノベーション②
医療流通のイノベーション②
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コモンズマネジメント
社会的インパクトの評価①
地域における合意形成②
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特別研究A~H
特別研究A(グローバルビジネスマネジメント)②
特別研究B(IoT社会のビジネス創造)②
特別研究C(経営のリスクマネジメント)②
特別研究D(マネジメントアカウンティング)①
特別研究E(ファイナンス演習)①
特別研究F(スタンフォード大学連携科目)①
特別研究G(サービスマネジメント)①
特別研究H(HBMSアルムナイ講座)①
特別研究I(海外社会システム研修)①
特別研究J(国際カンファレンス企画運営)①
特別研究K(SMOフィールドワーク)①
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実践科目(2科目) |
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※上記は令和5年10月末時点での情報です。今後、変更の可能性があります。
修了要件
2年以上在籍し、必修科目、選択必修科目、及び各科目区分の必要単位数を満たし、34単位以上を修得することが必要です。
科目区分 | 必要単位数 |
基礎科目 | 10単位以上(うち選択必修科目8単位以上) |
応用科目 | 8単位以上 |
専門科目 | 8単位以上 |
実践科目(すべて必修科目) | 8単位 |
合計 | 34単位以上 |
社会人に配慮した学修環境
HBMSでは働きながら学ぶための環境が整っています
- HBMSのMBAプログラムは2年制(日本語プログラムのみ)で、入学時期は4月の年1回です。
- 1年間を4つの学期に分割した「クォーター制」を採用しています。(2年間・計8クォーター。)
- 3月に入学前オリエンテーションや単位外の入門科目(オンライン講義が主)等の事前学修が始まります。
- 1年次は、基礎科目・応用科目が主となります。戦略・マーケティング、アカウンティング・ファイナンス、人事管理等、経営に関する知識・スキルを実践的に学ぶ選択必修の基礎科目から始まり、テーマ別の応用科目を興味に応じて学修します。第4クォーターからは実践科目「プロジェクト研究1」が始まり、2年次の「プロジェクト研究2」に取り組むテーマ(事業計画やプロジェクトの内容)を検討の上、担当教員の選択があります。
- 2年次は、専門科目・実践科目(プロジェクト研究)を中心に、興味に応じた学修を深めていきます。第8クォーターに最終成果物の提出や最終報告会(発表会)があります。
- 社会人学生が年間を通じて学べるよう大学が定める夏季休業期間、春季休業期間には集中講義があり、土日等に集中して学ぶ授業科目等が配置されています。
- 教育課程上の履修要件を満たす限り、各人の興味に応じ自由に授業科目を選択して履修できます。各人の履修の選択によって変動しますが、平均的な受講頻度は土曜を含め週2~3日程度の通学(オンライン受講含む)です。
- HBMSの授業は原則、日本語ですが、国際交流協定を締結している海外大学等と連携した授業科目もあります(英語等の講義の場合、原則通訳有り)。
- 国際交流協定締結大学への訪問プログラム(海外研修)や来日受入プログラムなどが計画される年度があります(単位外プログラム)。
授業時間
- 平日18:30~21:30(2時限)、土曜日9:00~19:30(6時限)に開講
通学頻度
- 土曜日を含め週に2~3回程度の通学※1で、2年間でMBAの学位を取得
(※1 平日は1~2回程度の通学)
受講方法
- 講義系科目は、ハイブリッド(対面・オンライン)で実施(オンライン受講は上限8単位)
- 演習系科目は、原則対面で実施
- 広島キャンパス(南区宇品)で開講※2
(※2 一部福山市内で開講)
集中講義
- 大学が定める授業外期間である夏季休業期間(8~9月)・春季休業期間(2~3月)の週末には、集中講義型授業を開講(主に土日・祝日)
HBMSの年間スケジュール
アカウンティング
外部報告会計と呼ばれる財務会計と内部報告会計と呼ばれる管理会計のエッセンスを学ぶ。理論的な考え方と知識の体系化を目指す。
マーケティング
伝統的マーケティングマネジメントのほか、顧客志向やグローバル化等、近年重要性を増すテーマを扱い、マーケティングとその基本的プロセスを体系的に習得する。
ビジネス統計
定量的データを経営の現場で意思決定とコミュニケーションの改善にいかす実践力を身に付け、経営に必要なデータ分析リテラシー及び相互に学びあう態度を涵養する。
経営組織と人材マネジメント
①欧米発の人的資源管理を体系的に理解し、②日本的人事管理の課題を明らかにした上で、③日本企業における人事改革のケーススタディを用いて具体的な手法とスキルを学ぶ。
マネジメントの法と倫理
事業活動は法律行為の集合体であり、倫理に外れた活動を行う組織は存続すら危うくなる。各種法制度の趣旨も踏まえ、適宜事例を取り上げつつ、マネジメントの法と倫理について理解を深める。
マーケティングリサーチ
マーケティングに必要な「分析力」を養うためにマーケティングリサーチの基本を体系的に学ぶとともに、それを実際に使いこなすことができるための方法について学習する。
多様性と人材マネジメント
従来の人的資源管理とグローバル人的資源管理の対比を行いながら、ダイバーシティ・マネジメントの具体的な手法に関して、事例に基づく理論的かつ実証的な考察を行う。
組織のガバナンス
組織のガバナンスに関する代表的な考え方を学んだ後、事例(ケース)を用いてディスカッションを行い、単なる規範論にとどまらない実践的ガバナンスについて理解を深める。
戦略としての社会システムデザイン
組み立てる戦略のアプローチとして「社会システム・デザイン」の「悪循環」、「循環」、「サブシステム」のステップを理解し、演習を行う。
サプライチェーンマネジメント
技術の進歩、法規制、競争関係、経済状況などにより大きく変化している流通を統合的に見直し、プロセス全体の効率化と最適化を実現するためのマネジメントを学ぶ。
医療介護の制度経営
医療介護の経営が、国による「持続させる」仕組みと医療介護事業者による「持続する」仕組みの二つから説明されることを学ぶ。
医療介護の事業経営
医療介護事業者がサービス提供を自ら持続するため経営知識について体系的に学ぶ。
医療介護のイノベーション
医療介護事業者の経営に大きく影響する国の制度改革や社会の変革動向について、国内の専門家や海外の情報から学ぶ。
社会イノベーション
身近な社会的課題を解決する社会イノベーションの普及手法や社会起業家の役割について、普及研究の最新動向を学ぶとともに、国内外の先進事例研究を通じて理解を深める。
共生社会の理念と実例
「地域に根ざした共生社会」の理念と実践について事例研究を通じて理解を深め、コミュニティにより大きな社会的インパクトをもたらす地域福祉イノベーションの創出をめざす。
プロジェクト研究1
ビジネスプランの作成法や課題について学んだ上で、各人のビジネスアイデアを、グループディスカッションや教員からのコメントを経てビジネスプランへと仕上げる。
プロジェクト研究2
今後取り組みたい経営改革や経営効率化、新事業創造、起業化などの経営ビジョンをテーマとして、ビジネスデザイン企画の策定プロセスを学ぶ。
プロジェクト研究3
プロジェクト研究2で策定した経営ビジョンを実現するため、経営の現場でのフィールドワークやベンチマークとなる企業の分析などを行う。
プロジェクト研究4
プロジェクト研究2で策定した経営ビジョンを実現するため、経営の現場でのフィールドワークやベンチマークとなる企業の分析などを行う。