ステークホルダーの声

2021 Archive

在学生インタビュー

同期との農福連携事業で新たな商品も開発

林 義之さん

HBMS 2年生
株式会社八天堂
取締役常務

三原市とHBMSが連携して行っていた地域人材塾「浮城塾」の1期生として学んだ経緯があり、その後HBMSの先生から声をかけていただいたのが志望のきっかけです。ちょうど弊社の新規事業として、農福連携をキーワードとしたビジネスモデル化の必要性を感じており、このテーマを元に、学びとコネクションを築きたいと考えていました。基本的に農福連携ビジネスに関連すると思われる科目を中心に履修してきたので、そこで得たアカデミックな知識をビジネスのアイデアに繋げることができています。学ぶ習慣やタイムマネジメント、思考方法もより深まりました。人とのご縁も大きく、HBMSで出会ったパートナーと、竹原市のぶどう園で農福連携の取り組みを立ち上げ、そこで育てられたぶどうを使った新たな商品も開発しました。それをどうやってブランディングし告知をするかなど、まさにこれから大学院で学んだ知識を活かしていくことが楽しみでもあります。また、副次的な効果として、父親である私が自宅で勉強している姿を見た子どもたちが、自ら勉強するようになったことも嬉しい変化です。

変わりゆく造船海運業に他業種の取り組み提案

太刀掛 理恵さん

HBMS 2年生
株式会社広島銀行
船舶ファイナンス部

広島銀行に入行して15年が経ちました。そのうち約10年間、銀行業務を通じて瀬戸内の基幹産業である造船海運業の発展に向けて取り組んできました。近年、造船海運業は外部環境が大きく変化しており、多様化するニーズにいかに応えていけるかが、今後のポイントになると考えています。そのような中、様々な経営課題を抱えている取引先にとって、寄り添えるパートナーになるため、様々な知識や実践力を身に付けたいと思いHBMSへ入学しました。HBMSでは、他業種で取り組まれているデジタル化や事務の効率化等を学び、得た知識を造船海運業の取引先への提案に繋げることができています。ひろぎんホールディングスは「お客さまに寄り添い、信頼される〈地域総合サービスグループ〉として、地域社会の豊かな未来の創造に貢献します」を経営ビジョンとして掲げていますので、グループ会社である広島銀行の中で新しいチャレンジをしながら、地域社会に貢献できるようになりたいと思っています。何事にも臆することなく、しっかりと自分の意思を持ち、積極的に行動することで、どんどん違う世界が開けていくやりがいを、今まさに感じています。

民間企業と力合わせ 誰も取り残さない環境作り

伊藤 大悟さん

HBMS 2年生
社会福祉法人 宗越福祉会
理事

20歳の頃恩師にMBA取得を勧められたのですが、福祉関係者は縁遠いと当時は思っていました。その後、2013年から法人運営に携わるようになり、経営の難しさを痛感。福祉にも経営力が必要と考え、広島でもMBA取得ができると分かりHBMSにエントリーしました。入学して1年半、私の中で「No one left behind(誰一人として取り残さない)」というキーワードが大きな学びの一つになっています。福祉においてもこぼれ落ちていく人はいます。そこで誰も取り残さない環境を作り、ソーシャルビジネスとして持続していくには、市町村との連携や民間企業の力が必要だと学びました。そして、それは実現できるのだということも実感できました。HBMSで学びながら、ここで出会った同級生と農福連携事業を起こせたことも、大きな成果です。また、コロナ禍においてオンライン1期生として始まった中、先生方は試行錯誤をしながら教えてくださっています。オンラインのメリットとして、遠方からでも授業に参加しやすい、打ち合わせや交流が簡単にできるなど、良い面がたくさんあり、時間調整がしやすい分、家族の理解も得やすくなったと思います。

看護を可視化 イノベーションを生み出す

新本 知子さん

HBMS 1年生
地方独立行政法人 広島市立病院機構
広島市立広島市民病院
看護部

私は、2015年に看護師長に昇進し、看護管理を実践してきました。昨今、病院経営を意識した実践が強く求められるようになったと強く感じています。医療・看護の世界だけでなく、もっと視野を広げ、異業種の方との交流や経営のノウハウを直に学べる場所がないかを模索していたところHBMSの存在を知り、「これだ!」と思いました。私は30年間、医療・看護一筋で医療の世界しか知りません。まだ、2クォーターしか終わっていませんが、全てが新鮮でどの科目も多くの学びに溢れています。将来的には看護を可視化したいと考えているので、新たな風を吹き込むためにも、利害関係者を説得する力が必要。HBMSは異業種の集まりであり、そういった医療を知らない人へ向けての分かりやすくかつ説得力のあるプレゼンをしていく能力や、資料のまとめ方はとても勉強になっています。仕事でもプレゼンをする機会が多く、誰が見ても理解できることを意識した資料作りに取り組むようになりました。職場からのサポートや周囲の方からの応援に助けられている分、HBMSでの学びを還元できるよう尽力していきたいです。

学びを塗装業界の地位向上に活かしたい

松本 優さん

HBMS 1年生
株式会社ムラカワ
業務部 兼 品質保証課
課長

塗装会社で、お客様と現場の橋渡しをする業務部と、品質向上の取り組みを行う品質保証課での仕事を兼任しています。数年前からは、会社の経営戦略策定にも参加するようになり、もっと幅広い知識が必要だと感じていました。そんな時、HBMSの4期生でもある弊社社長に背中を押してもらい、入学を決めました。授業では、アカウンティング、ファシリテーション、経営戦略、人的資源管理など、どれも日頃の仕事に身近で実務に直結する内容を研究しています。大人になり社会に出ると、なかなかゼロベースで学び直しができる機会はありませんが、HBMSで学ぶことで毎日がとても充実しており、修了後もこの学ぶ姿勢と習慣は持ち続けたいと思っています。弊社は「塗装の問題を解決する」という経営理念があり、塗装そのものだけではなく、塗装に関連するあらゆることの問題解決にも力を入れています。まだ構想段階ですが、AIなどを組み合わせた新規事業に注目することで、塗装業界の技術や品質向上に寄与し、塗装業界の地位を高めることに繋げていけたらと考えています。日本一の塗装会社へと発展するべく、身につけたスキルを活かしていきたいです。

支援行動取り入れ 職場の信頼関係を構築

井上 多恵さん

HBMS 1年生
株式会社ジェイ・エム・エス
薬事・品質保証本部 薬事室
管理職

総合医療機器メーカーで責任を持つ立場を任され、リーダーシップと事業戦略の専門的な知識や、会社の力を最大限に活かす方法論を実践で学びたいと思っていたなか、会社の卒業生からふとしたきっかけでHBMSを紹介してもらいました。まだ入学して半年しか経っていないのですが、よい影響をたくさん受けていると実感しています。例えば、以前は会議をできるだけ早く終わらせることに注力していましたが、今はみんなの意見を吸い上げ、どんな意見も拾うことを大切にしています。会社の同僚、後輩ともファシリテーション技術を共有しワークショップを開催したことで、お互いの信頼関係の構築や意識改革にも繋がりました。ビジネスの場でも活躍されていた先生方のアドバイスは、専門知識だけでなく、実践で活かせる授業であり、とても心に響いています。そういった先生方に出会えたことは、私の財産。今後は、私自身の強味を見出して、会社の利益性を考慮した戦略提案、広島出身の優秀な人材確保、そしてHBMS卒業生を講師にしたネットワーク起業など、新しい目標を掲げていきたいです。

修了生インタビュー

海外現地調査をきっかけにグローバルビジネスへ

吉原 亜矢子さん

HBMS 1期生
株式会社レガーレ
エグゼクティブマネジャー

本学へは、新しいことに挑戦することで自分が成長できる新たな道が開けるのではないか? という期待と、経営の勉強をしておけば将来的に自分がやりたいことを見つけた時に選択肢が広がるのではないか? という想いで応募しました。在学中は広告代理店に勤めていましたが、研究の一環として海外現地調査へ行く機会があり、それがグローバルビジネスへ踏み出すきっかけに。現在では、日本企業の海外進出を支援する会社にキャリアチェンジしました。HBMSで最も良かったことは、同期生と利害関係のない家族のような関係性を築けたこと。年齢も会社も役職も関係なく、個人を尊重しながら、お互いの意見を率直にぶつけ合えるようになりました。修了後4年が経った現在でもそのネットワークは健在で、ビジネスを一緒にしたり、影響を与え合ったりしています。また、仕事は本来もっと自由で無限で楽しいものであると気付き、失敗を恐れず何事にもチャレンジする勢いがさらに増しました。

美容業界にもマーケティングの必要性を実感

石原かおりさん

HBMS 3期生
株式会社Happy relations
代表取締役
一般社団法人ソーシャルケアビューティー
理事

美容室をメインとしたコンサルティングの会社で代表を務めています。起業してから勘と経験と体力任せで事業を進めていましたが、顧客に対して最先端のサービスを提供するには、自分自身がもっと学ぶ必要があると感じていました。HBMSで学んだことで、ビッグデータではない地域に根ざしたデータを取ることの大切さを知り、改めて美容業界にもマーケティングは必要だなと感じています。自分で考え、実践して、検証することをできるだけ早く回すこと(PDS)を自然とできるようにもなりました。コモンズやSDGsなど、これまで漠然と分かったような気になっていたことを、掘り返して教わることができたのも私にとって収穫だったと思います。私の仕事は美容室の営業後の時間帯や土・日曜に及ぶこともあったため、初めは仕事と学業の調整が難しかったですが、これまでやっていた業務を人に任せるか、タイムアップするかの二択で整理しました。今では在学中に行っていた時間のやりくりを継続し、基本的に土・日曜は休みに。仕事のスタイルを見直すよいきっかけにもなったと思っています。

ディスカッションを重ねて自分の成長を実感

松原 一樹さん

HBMS 3期生
広島県 商工労働局
海外ビジネス課 主査

前職の上司が2人連続でMBAホルダーだったのですが、彼らの仕事の進め方がそれまでのやり方と全く異なることに驚きました。非常に論理的に仕事の順序を組み立てる姿に憧れ、それからMBA取得が私の目標になりました。その後、転職して広島県庁の職員になり、中小企業の海外展開支援をする部署に配属されたことで、今までの仕事に比べて経営者と話しをする場面が格段に増え、力不足を実感。以前の上司のように物事をもっと論理的に考えられるようになれば、今の仕事にも役に立つかもしれないと、HBMSの体験授業を受けに行きました。実際に入学してみると、すぐに職場で使える即効性のある実践スキルも多く、「実務に役に立っている」と感じながら2年間学ぶことができました。また、広島を拠点としている人たちが集まっているということも大きなメリット。困った時、すぐ会いに行ける距離に相談できる仲間がたくさんできたことは、本当に心強いです。文字通り、同じ釜の飯を食べて同じ体験をしているので、その中で培われた絆というのは、とても強いものだと感じています。

引退するアスリートのロールモデルを目指して

岡崎 修司さん

HBMS 4期生
株式会社広島ドラゴンフライズ
ゼネラルマネージャ
薬剤師

広島で4年間プロバスケットボール選手としてプレーした後、2018年に引退しました。引退後は、現役中に取得した薬剤師の資格を活かした医療関係の会社の立ち上げと、球団の運営に関わってきました。がむしゃらに仕事をする中で、経営について分からないことも非常に多く、MBAを取得することで体系的に学びたいと考えていました。そんな時にHBMSの存在を知り、自分の成長に繋がるのはもちろん、引退するアスリートのロールモデルにもなり得るのではないかと考え、決断しました。HBMSで経営管理の基本的な知識が身に付いただけでなく、現場で起こっている事象を形式知化して認知し、課題を見つけ、解決策を考えるといった一連の思考を構造化して考えられるようになったことは私の中でとても大きかったですね。この春からは球団のゼネラルマネージャーに就任したので、球団運営における課題解決に向けて今後も尽力していきたいと思っています。また並行して、在学中に自分の会社で開始したM&Aによる事業買収と運営にも、ここで学んだことをしっかりと活かしていきます。

仲間に助けられて 社会課題解決に向けて起業

前田 裕生さん

HBMS 4期生
株式会社ミライワーク 代表取締役
SDMS(精神障害のためのダイバーシティ・マネジメントSECTION) 実行委員会 実行委員長

以前は保険会社に勤めており、地域企業と連携して保険を軸にした新事業を創出するための知識やノウハウを得たかったのが入学のきっかけです。私が感じる最大の価値は、HBMSで学んだ共通言語を共有する様々なビジネスパートナーと出会ったことです。ベンチャービジネスを考える授業をきっかけに、1年次のカリキュラムや仲間とのディスカッションを通じてビジネスプランを磨き、在学中に起業しました。業務内容は、メンタル不調で会社を休んだり、辞めたり、社会から遠ざかっている人に向けての復帰支援を行っています。それまでずっと保険ではカバーできない、保険のその先にある社会問題を解決する策を探していましたが、別に保険会社にこだわらなくていいんだなと。そう気付けたのも、HBMSで多様な価値観と生き方があることを学び、改めて自分の人生を見直すことができたからだと思います。私のように転勤で広島に来た人が、HBMSで新たな夢を見つける…そんな人がたくさん集まれば、広島がもっと面白くなりそうですよね。HBMSが気持ちのある人材が集まり縁が繋がるプラットフォームになるように、OBとしても協力していきたいです。

学びやスキル活かし 地域経済の循環を形に

登 景子さん

HBMS 4期生
株式会社ケン・リース
FROM EATS PR担当

現在はフリーランスの立場で、FROM EATSという事業の立ち上げに参画しています。FROM EATSは「食でまちを笑顔に!」をスローガンに掲げた、つくる人(生産者・飲食店)と、私たち食べる人(消費者)との繋がりをより豊かにすることを目指したプロジェクトです。HBMSのゼミ仲間が研究の一環として取り組みながら進めていた中で発案して立ち上げた事業です。現在は、地元野菜の定期便を軸にテストマーケティングをしながら、サービス開始に向けて準備中。ブランドをつくりあげていく段階なので、まさにマーケティングの授業で学んだことを実践しながら、改めて学び直しをしています。在学中には異業種の同期たちから多くの刺激を受け、講義やゼミでの学びを通じて、今いる場所で自分が目指したいものが明確になりました。「心が豊かになる地域経済の循環をつくりたい」という想いを共有する仲間に出会えて、FROM EATSの事業に参画できたのも全てHBMSがあったからこそ。授業時間以外に自宅で課題に取り組む時間も多かったので、サポートしてくれた家族にも感謝しています。

HBMS座談会

講師

礒貝 日月

県立広島大学大学院
経営管理研究科
講師

在学生

岩下 三希さん

HBMS 1年生
全日本空輸株式会社
客室センター客室乗務3部
客室乗務員

在学生

松本 明子さん

HBMS 1年生
松本社会保険労務士事務所
所長

在学生

小林 靖孟さん

HBMS 2年生
広島大学大学院 医系科学研究科
救急集中治療医学教室 所属、
救急科専門医

在学生

スバラマニ・プニタフェルさん

HBMS 2年生
日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ
(日本TCS)
ビジネスリレーションシップマネージャー

※座談会は新型コロナウイルス感染拡大防止に配慮した上で実施しています。

異なる業種の仲間たちからの発見と刺激
新しいアイデアや成長につながる2年間

ビジネスの基礎知識を体系的に学習
MBA取得でキャリアアップ目指す

礒貝

皆さんの入学のきっかけは?

松本

HBMSができたときに同業の友人から一緒に大学院で学ばない? と誘われて興味を抱いたのですが、その時はまだ子育てにも手が掛かり、事務所も1人体制だったので断念。いつかはと思いながら、事務所の体制を整えスタッフを育て、自分の時間を作る準備をしてきました。今春、上の子が大学生になったことで子育てが一段落し、この先の自分の人生をどう生きるかを考えるようになって…。社労士としてもっとステップアップし、経営者の抱える問題に幅広い知識で役立てるようになりたいと思い、学びを決意しました。

小林

私は、医師として中堅に差し掛かり、部門のリーダーや指導的立場を任されることが増えてきました。しかし人的・物的資源のマネジメント、ネゴシエーション、組織管理という局面で、自らの力量不足を実感。そうした状況を打開すべく解決策や勉強すべきテーマを探していたところ、欧米において「医師+MBA」が徐々に広まってきていることを知りました。日本ではまだまだ認知度は低いものの、医療費高騰や人員不足などビジネス的な問題点を多く抱える医療業界に対して、「医師+MBA」は社会的価値の高い組合せではないかと感じたのがきっかけです。

岩下

入学の動機は2つあります。1つ目は、現在私は全日本空輸株式会社の客室乗務員として従事していますが、将来的に広島で航空業界を目指す人たちの就労支援や、感情労働従事者へのサポートを行いたいと考えているからです。HBMSでは、事業内容をより具現化していくために入学を決意しました。2つ目は、自身のビジネス知識の欠如に危機感を抱いたからです。私の職種は専門職です。また、新卒で今の会社に入社したので他の業種・職種のことは全く分かりません。一生、客室乗務員として働くならそれでいいのかもしれませんが、私は入社前から「いずれは起業を」と考えていたので、体系的にビジネスの基本的な知識から実践まで学べるのはHBMSだと思ったからです。

プニタフェル

私が働いているのは、グローバルで展開するインドのITソリューション企業のタタ・コンサルタンシー・サービシズと日本の三菱商事の合弁会社です。5年前に来日したのですが、日本においてビジネスで成功するには、日本の文化に精通する必要があると感じました。本で文化を学び、日本語の学習もしましたが、それでもまだ埋められない部分がたくさんあるのです。そこで、日本の教育機関でMBAを取得しようと決意し、HBMSにたどり着きました。


コロナ禍の影響により空き時間も充実した忙しさが張り合いに

礒貝

入学前と入学後の生活の変化は?

松本

授業は土曜日と平日18時30分から21時30分までなので、入学前の体制作りで乗り切れると思っていましたが、入学した頃からコロナの影響により仕事が忙しくなり、想像以上の課題の量に最初の頃は寝る時間がほとんど取れなくなって自分の限界を超えました。

礒貝

どうやって乗り切ったんですか?

松本

家事で省略できることは何かを考え、最新家電のフル活用と家事代行のサポートなどを取り入れました。育休中に社労士の資格を取り、下の子が4カ月の時に独立開業して、これまでも仕事と家事・育児の両立を何とかしてきたので、家事・子育ての時間が空いた分できるはずと自らを奮起させながら頑張っています。応援してくれる家族の支えと協力は大きいですね。コロナ禍でzoom授業が増え、通学時間が減り、会食する機会も減ったので、その時間を勉強に充てています。その点では今が学びのチャンスだと思っています。

岩下

私は逆に、昨年は新型コロナウィルスの影響でフライトがほとんどなくなり、忙しい方が好きなのでもどかしい気持ちで過ごしていましたが、入学のための準備に時間が取れたので良いタイミングだったのかもしれません。入学後は、レポートやグループワーク、プレゼンテーションの準備など夜遅くまで課題に追われることが多かったのですが、大学生の時以来のことも多くとても新鮮で…。「忙しいけど充実している」という状況が幸せです。


職場などでリーダーシップを発揮
広い視野で業務に携わることができる

礒貝

働きながら学ぶことのメリットは?

小林

医師は職人のような技能を求められる専門職。現場に立ち続けることで、技能やそれを支える感覚を維持することが重要だと考えています。その中で、職人は職人同士で競争して一番を目指しがちなのですが、学びによって視野を広げることにより、職人の技能を社会的価値へと上手に変換できるようになるのではないでしょうか。学ぶことのメリットはまさにそこにありそうです。技能の維持はどうしても必要なので働きながら学ぶという両立が重要となりますが、専門職こそ、働きながら学ぶことのメリットは大きいように思います。

プニタフェル

ビジネスにおいては、多くの人が何故そのことをしているのかわからないままに行うグレーな領域が多くあります。仕事と勉強を両立することで、従事するビジネスをマクロとミクロの両方の観点から捉えることができます。MBAは実践スキルであり、どんなに理論を学んでも、実際の状況で実践しない限り真の意味での要点はつかめないと思います。

礒貝

どんなことを実践してみましたか?

プニタフェル

例えば、リーダーシップとは誰もが知っている資質のことですが、独裁的、権威的など様々なリーダーシップスタイルを学べば、自分のチームで最大効果を得るスタイルを適切に展開することができます。私自身もHBMSに通い出してから、家族にも職場の仲間にも、「この人の決定案なら間違いないだろう」という信頼感をより持ってもらえるようになりました。

岩下

私の職種は専門職なので、HBMSで学び、すぐに実務で…とはいかないのですが、授業で習った知識をもとに会社のことを見つめ直す機会ができています。例えば、アカウンティングの授業では、財務諸表を習いますが、今までは弊社の財務諸表の数字を「ただの数字」でしか見られませんでした。しかし、今はこういう背景があって、こういう現状が数値化されていると「数字のその先のバックグランド」が見えます。HBMSに入学していなかったら、体感できなかった変化だと思います。


個性豊かで知識も豊富な仲間との縁
広島での活躍に役立つつながり実感

礒貝

HBMSでの出会いについてはどう感じますか?

松本

多様な職種、経験も異なる仲間、大学院でなければご縁がなかった方達との出会いは本当に刺激的です。皆さん個性豊かで専門知識が豊富なので、同期から学ぶことも本当に多いです。課題の進捗を報告しあったり、励ましあったり、仲間の存在がとても支えになっていますし、グループワークを一緒にする中で「こんな考え方もあるんだ」と驚くとともに、自分の視野の狭さを思い知ることもあります。それぞれ目標を持って広島の地で活躍する一生の仲間を得た喜びは大きいですね。

小林

私は、将来的に活躍する土地は生まれ育った広島でありたいと考えており、公的病院の救急部門長として広島の地域医療に貢献することがおよそ20年後の目標です。そのため、広島で活躍する同期や先輩・後輩、先生方とつながりを得られるのもHBMSの魅力の一つでした。ちなみに、私は5期生なのですが、新型コロナウイルスの影響なのか、4期生との接点が非常に少なかったのが残念でもあり後悔でもあります。今後はHBMSの縦のつながりを整備することにも少しずつ注力していければと思います。状況が落ち着けば開催したい企画もたくさんあるので、在学中も卒業後も、仲間と一緒に色々なことを取り組んでいきたいですね。

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