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2022年度スタンフォード大学連携科目(第5回)「シリコンバレーや米国組織におけるリーダーシップ」を開催しました

2022年6月18日(土)、スタンフォード大学SPICE(Stanford Program on International and Cross-Cultural Education)と本学が共同で開発したプログラム「スタンフォード大学連携科目(SHCPE: Stanford Hiroshima Collaboration Program on Entrepreneurship)」の第5回目の講義をZoomで開催しました。

各授業では、授業の一週間前にスタンフォード大学の学習管理システム”Canvas”で事前に資料を読み意見を投稿し、前日までにその意見にコメントしあい、意見交流をします。

今回の資料は以下の3つで、

ディスカッショントピックは以下の3点でした。

(1) 良いリーダーとは何か。「良いリーダー」になるために必要な要素は何だろうか。また、既に確立されている企業に比べ、スタートアップ企業にとって特に重要なリーダーシップの資質は何だろうか。

(2) 「文化・制度の違いとリーダーシップ」の記事によると、国や文化、制度の違いが、求められるリーダーシップの違いに影響があると述べられており、Hofstedeらの研究が提唱する「文化を比較する4つの次元」として、個人主義―団体主義、権力格差、不確実性の回避、男性らしさー女性らしさ、が紹介されている。職場やコミュニティ内で、Hofstedeらが提示する4つの次元が影響し、異文化間で求められるリーダー像は異なると感じることがあるだろうか。それとも地域や国、産業構造が異なってもリーダーに共通する普遍的な資質というのはあるのだろうか。自らの経験を踏まえつつ自由に述べてほしい。

(3) ゲストの五味氏に聞きたいことや、クラス中にディスカッションで取り上げたいポイント(興味を持った点、疑問に思った点など)

今回のゲストは、アメリカでの実務経験を持ち、現在はシリコンバレーの中心にあるパロアルトに拠点を置くNTT Research, Inc. で代表取締役社長を務められている五味 和洋さんで、「シリコンバレーや米国組織におけるリーダーシップ」という講演をしてくださいました。

五味さんにはアメリカでマネジメントをされた経験から、リーダーシップに必要なこと、リーダーとして信頼を得るために必要なこと、日本人が苦手なことなどについてお話をされました。
特に、五味さん自身がアメリカでマネジメントをする際大事にしておられる、「この人と一緒に仕事がしたい!」とリスペクトされる存在になること、人を育てる上で「人ができることは自分ではやらない」ようにしていることについて深くお話し頂きました。

講演後の質疑応答では、日米でのマネジメントの違いや、アメリカで日本人が成功するために必要なこと、COVID-19前後で変わったことなど、多くの質問があり、五味さんは時折”Good questionですね”と学生を褒めながら回答をされていました。

 

後半は、HBMSの毛利教授がコメンテーターとして講義や質疑応答セッションに関する解説と、毛利教授の出した課題にグループで取り組みました。
TPOによって求められるマネジメント能力は異なり、リーダーシップは相対的であるという話や、アメリカで働くことの光と闇などについて、五味さんと同じくアメリカでの長年の実務経験を持つ毛利教授の経験をもとに学生に語りました。

毛利教授はグループワークの課題として、
「以下の2つのビジネスモデルのどちらかを選び

A. 日本のお菓子をサブスクリプションモデルで販売する
B. 福利厚生を大企業や法人などに提供する

グループの中で1人リーダーを選び、なぜこのビジネスをやるのか(why)、どのように実現するのか(how)、目標を何にするか(what)、をプレゼンする」
という課題を設定しました。
学生はブレイクアウトルームで3,4人のグループに分かれディスカッションし、結果を発表しました。
各グループ40分という短い間で課題をまとめ、ユニークな事業コンセプトを発表し、毛利教授からも”more than expected”だった、と高評価を得ていました。

 

次回第6回は7月2日(土)で、ゲストスピーカーにUplift labs, inc.の樺山資正さんを迎え「スタートアップの始め方と事業戦略の作り方と実行に移すまで」という題目で講演を行っていただきます。

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